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"原作のあるおすすめ映画"2007年秋

2007年9月公開

映画タイトル

"ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序"

オフィシャルサイト

公開

2007年9月1日〜公開

監督/製作スタッフ

総監督/原作/脚本:庵野秀明

監督:摩砂雪/鶴巻和哉

キャラクターデザイン:貞本義行

キャスト

声の出演:緒方恵美(碇シンジ)三石琴乃(葛城ミサト)山口由里子(赤木リツコ)林原めぐみ(綾波レイ)
立木文彦(碇ゲンドウ)清川元夢(冬月コウゾウ)結城比呂(日向マコト)長沢美樹(伊吹マヤ)
子安武人(青葉シゲル)麦人(キール・ローレンツ)関智一(鈴原トウジ)岩永哲哉(相田ケンスケ)
岩男潤子(洞木ヒカリ)石田彰(渚カヲル)

原作本

関連本「新世紀エヴァンゲリオン」(角川書店刊)*6月に“カヲル”と“シンジ”の悲しい結末を描いた11巻までが刊行されています。
**他にもゲームから生まれた高橋脩氏の漫画(原作:GAINAX)による「新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」(角川書店刊)も4巻めまで発売中!
**すでに全30冊(960ページ)で完結していますが、TV放送終了から10周年を記念しての2006年には分冊百科「エヴァンゲリオン・クロニクル」(ソニー・マガジンズ刊)も発売されています。

著者

漫画:貞本義行,原作:GAINAX

映画&原作紹介

 1995年10月にテレビ東京系のTVアニメとしてスタートした“新世紀エヴァンゲリオン (1995〜1996)”。それまでのロボットアニメとは一線を画したミステリアスな世界観とメカとキャラクターのデザイン力や相互関係等が話題となり、若い世代を中心に熱狂的な支持を集め、今なお様々な分野に影響を与える伝説のSFアニメの現在までのトータルセールスは1500億円以上と言われています。2006年の秋に制作が発表された今作は、前編・中編・後編・完結編の全4部作となる“新劇場版”の第1作。今までのTVシリーズ及び劇場版を“旧世紀版”とし、物語でも新たな真実を描き出し、原画にも新画像を大幅に追加、新設定や新キャラクターも登場予定の大々的再構築のエンターテインメント作品になりそうで、楽しみです。
**“ヱヴァンゲリヲン”の表記の“ヱ・ヲ”は不採用になったTVシリーズの企画当初の表記。

★角川書店“エヴァンゲリオンキャンペーン”サイトへはこちらから。
★GAINAX公式サイト>“エヴァンゲリオン”のページへはこちらから。

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映画タイトル

"サッド ヴァケイション"

オフィシャルサイト

公開

2007年9月8日〜公開

監督/製作スタッフ

監督/脚本:青山真治

プロデューサー:甲斐真樹

キャスト

浅野忠信(白石健次)石田えり(間宮千代子)宮崎あおい(田村梢)板谷由夏(椎名冴子)
中村嘉葎雄(間宮繁輝)オダギリジョー(後藤)光石研(茂雄)斉藤陽一郎(秋彦)辻香緒里(松村ユリ)
川津祐介(木島)とよた真帆(牧村)嶋田久作(曽根)豊原功補(川島)山口美也子  高良健吾(間宮勇介)

原作本

サッド・ヴァケイション」(新潮社刊)

著者

青山真治

映画&原作紹介

 青山真治氏の劇場映画デビュー作“Helpless”、小説家として三島由紀夫賞を受賞した「EUREKA ユリイカ」を原作とした“EUREKA ユリイカ”から続く今物語も同名の小説を原作としています。今回の主人公は、ヤクザの血に抗いながらも血脈から逃れられず堕ちていく男“健次”と血脈だけにすがりつきながらも血に裏切られ慟哭する女“千代子”。互いの存在を深く封印した息子と母の運命が再び交わった時、新たな悲劇が幕を開けていきます・・・。中国からの不法入国者の運び屋をしながら死んだ幼馴染みのヤクザ“安男”の忘れ形見の妹で知的障害者の“ユリ”と暮らす“健次”は、船内で父親が死んでしまった中国人の少年を連れ帰り、擬似家族のような生活に束の間の安らぎを感じるようになっていました。ある日、かつてのバスジャック事件(“EUREKA ユリイカ”)の被害者“梢”たちのように心に傷を抱える者に職と住処を与えている間宮運送に“健次”が現れます。そこで“間宮”の妻“千代子”として再会したのは、自分を捨て男と出て行った母親、その人でした・・・。“健次”を演じるのは“Helpless”に引き続き浅野忠信氏、秘めてきた母への復讐心の前に立ちはだかる母性に翻弄され・・・。優しく強かな女たちの笑顔の先にある未来を感じさせられる宿縁の物語です。第64回ヴェネツィア映画祭のオリゾンティ部門オープニング作品に選ばれ、8月31日好評のうちに公開された話題作です。

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映画タイトル

"ワルボロ"

オフィシャルサイト

公開

2007年9月8日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:隅田靖

脚本:木田紀生

キャスト

松田翔太(コーちゃん)新垣結衣(山田)福士誠治(ヤッコ)木村了(キャーム) 城田優(小佐野)
古畑勝隆 途中慎吾 戸田恵子 仲村トオルほか

原作本

ワルボロ」(幻冬舎刊)*幻冬舎文庫あり

著者

ゲッツ板谷:著

映画&原作紹介

 80年代の東京・立川の中学を舞台とした、ゲッツ板谷氏の半実録不良青春小説。ある日弾みで暴れてみたら、真面目な中学生だった“コーちゃん”の箍が外れ、突然不良に目覚め喧嘩に明け暮れる日々と、淡い恋の行方をパワフルに描いた作品です。隅田靖氏の初監督作品。ゲッツ板谷氏が公式サイトのアンケートで答えているように、母親のお見舞いに行かされた“コーちゃん”が喧嘩に負けてドロドロな自分を鏡の中にみつけてはっとするシーンや、「おれ、仲間がほしかったんだよな・・・」の言葉など、さりげないところに本音がさらりと込められているところが見どころ。ボロくても愛しの“山田”の気をひきたくて悪ぶって頑張る“コーちゃん”の熱い思いを感じてください!

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映画タイトル

"釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束"

オフィシャルサイト

公開

2007年9月8日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:朝原雄三

脚本:山田洋次/朝原雄三

キャスト

西田敏行(浜崎伝助)浅田美代子(浜崎みち子)檀れい(木山珠恵)谷啓(佐々木和男)
星由里子(木山温子)高嶋政伸(高原昌平)三國連太郎(鈴木一之肋)

原作本

釣りバカ日誌」(小学館刊)*現在1巻〜71巻まで刊行/ビッグコミックス 
その他:ビッグコミックス番外編・小学館文庫あり

著者

やまざき十三:作,北見けんいち:画

映画&原作紹介

 20年めを迎えた大人気シリーズの記念すべき通算20作目(番外編2作を含む)の今回は、檀れい氏をゲストに迎え、岡山を舞台に美しい瀬戸内海のリゾート開発をめぐる大騒動に巻き込まれた“ハマちゃん”&“スーさん”コンビの活躍を描いていきます。鈴木建設の社長を務めてきた“スーさん”こと“一之助”も社長から会長になることに。そんな折、朝の散歩に出たまま行方不明となった“一之助”。心配した妻“久江”に頼まれた“ハマちゃん”こと“伝助”は、わずかな手がかりをもとに岡山県へと向ったものの美しい瀬戸内海をみて我慢できなくなり釣りを始めるあいかわらずの困りもの。偶然若い女性“珠恵”といた“一之助”をみつけます。“珠恵”の恋人“昌平”ら町の若者たちが美しい自然を守ろうと反対運動を繰りかえしている大きなリゾート開発計画があり、よりにもよってその開発を請負っていたのが自らの鈴木建設だったという驚くべきことにぶつかります・・・。

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映画タイトル

"包帯クラブ"

オフィシャルサイト

公開

2007年9月15日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:堤幸彦

キャスト

柳楽優弥(少年ディノ/井出野辰耶:いでのたつや) 石原さとみ(女子高生ワラ/騎馬笑美子)
田中圭 貫地谷しほり 関めぐみ 佐藤千亜妃

原作本

包帯クラブ」(筑摩書房刊:ちくまプリマー新書)

著者

天童荒太

映画&原作紹介

 原作は、他人の“痛み”に対して鈍感になってきている今の時代に、闘わずして大切なものを守った小さな仲間達の記録として描かれた天童氏の6年ぶりの書き下ろしの物語。そこで生きる者達は、目には目をの代わりに、傷ついた心の傷に包帯を巻く・・・。笑えるぐらい不器用だけど一生懸命が伝わってくる風景が撤去され始めた時・・・。憎しみや哀しみの連鎖を断ち切ることができるかもしれない、というほのかな未来への希望を感じたい、生き難いからこそ何かすべきだと気づいていても何をすべきかわからない・・・そんな人々にこそ読んで欲しい作品です。実は繊細ながら奇抜さの方が目立ってしまう少年“ディノ”に個性的なワイルドさを持つ柳楽優弥氏、運命的な“ディノ”との出会いから“包帯クラブ”を結成する女子高生“ワラ”に芯のある古風さを兼ね備えた石原さとみ氏が扮しています。“痛み”やしがらみから逃れられらずに苦しんでいる人々に、今までとは異なる解決方法があることを示唆してくれる今作は、現代の救世作品。心が辛い時、試みてみませんか?

サイドストーリーも読むことのできる筑摩書房包帯クラブ

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映画タイトル

"壁男"

オフィシャルサイト

公開

2007年9月15日〜公開

監督/製作スタッフ

監督/脚本:早川渉

プロデューサー:早川渉/波多野ゆかり/稲田秀樹(共同テレビジョン)

キャスト

堺雅人(仁科)小野真弓(響子)

原作本

「壁男」(「夢の木の下で」マガジンハウス刊収録)

著者

諸星大二郎

映画&原作紹介

 原作は、諸星大二郎氏の異色短篇3部作コミック「壁男」。壁の中に存在するのは何なのか?噂の“壁男”の真相を追ううちに異世界との境界線に踏み込み、狂気に捕われていくホラー。原作のコミックの持つ粘着性のある恐怖をあえて都会風にさらりとファンタジー風にこなした今映画、どちらに残る不安定な恐怖感・・・あなたはどちらに強く感じますか?
  諸星氏は、SF・伝奇コミックの第一人者のひとり。近刊では1992年に描かれ未完の幻の作品と言われていた「海神記」が光文社コミック“SIGNAL”シリーズから上巻が7月26日に復刊されます。

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映画タイトル

"ミス・ポター"

オフィシャルサイト

公開

2007年9月15日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:クリス・ヌーナン

製作総指揮:レニー・ゼルウィガー/ルイス・フィリップス/ナイジェル・ウール/スティーヴ・クリスチャン

脚本:リチャード・マルトビー・Jr

キャスト

レニー・ゼルウィガー(ビアトリクス・ポター)ユアン・マクレガー(ノーマン・ウォーン)
エミリー・ワトソン(ミリー・ウォーン)ビル・パターソン(ルパート・ポター)バーバラ・フリン(ヘレン・ポター)

原作本

ノベライズ「ミス・ポター」(竹書房刊) 
参考本:「ビアトリクス・ポター 〜描き、語り、田園をいつくしんだ人〜」(福音館書店刊)
「ピーターラビットとビアトリクス・ポターの世界」(大日本絵画刊)

著者

リチャード・モルトビーJr,訳:酒井紀子

映画&原作紹介

 “ピーターラビット”の生みの親、“ビアトリクス・ポター”の半生を描いた感動の愛と人生の物語。身分の高い女性が仕事を持つことなど考えられなかったヴィクトリア王朝の封建的な風潮が残る20世紀初めのイギリスで、“ポター”は幼少期に出会った大好きな動物たちをモデルに“ピーターラビット”やその仲間たちの物語を次々と描き出します。やがて出版を引き受ける会社が現れ、ピーターラビットと仲間たちの物語は、たちまちベストセラーとなり、その担当編集者だった“ノーマン・ウォーン”と恋に落ち、身分違いと反対する家族を押し切り生涯を誓い合うふたりでしたが、許されない恋の行方に思わぬ運命が待ち受け…。絵本の物語の舞台でもあるイングランドの湖水地方を子どもの頃から親しみ慈しんだビアトリクス氏は、1905年に定住を決め、「ピーターラビットのおはなし」シリーズから得た収入で土地を購入し、やがて永遠に彼女の愛した状態の土地であるようにと、ナショナル・トラストに譲渡。彼女のその努力により現在も20世紀初頭の美しい風景が再現されている湖水地方は、訪れてみたい魅力にあふれています。

“WORLd OF PETER RABBIT”の公式サイトへはこちらから。
★福音館書店の“ピーターラビット”のページへはこちらから。

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映画タイトル

"アーサーとミニモイたち"

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公開

2007年9月22日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:リュック・ベッソン

撮影:ティエリー・アルボガスト

音楽:エリック・セラ

キャスト

フレディ・ハイモア(アーサー)マドンナ(セレニア王女)デビッド・ボウイ(闇の帝王マルタザール)
ロバート・デ・ニーロ ミア・ファロー ロナルド・クロフォード ペニー・バルフォア ダグラス・ランド 
アダム・ルフェヴル ジャン・ベトット・ジャンバ セルジュ・ブリュメンタルほか

原作本

「アーサーとミニモイたち」「アーサーと禁じられた王国」(角川書店刊)
*闇の王国の悪魔“マルタザール”との闘いへと続く更なる続編「アーサーとマルタザールの逆襲」「アーサーとふたつの世界の決戦」(角川書店刊)も刊行されています。

著者

リュック・ベッソン,訳:松本百合子

映画&原作紹介

“レオン”や“ニキータ”など心に響く作品を手がけてきたリュック・ベッソン氏の監督引退作とも言われる今映画の原作は、リュック・ベッソン氏自らが描いた、少年“アーサー”が妖精“ミニモイ”の住む地下世界を冒険するファンタジー絵本。フランスの美しい田舎町の夏休みに祖母と愛犬“アルフレッド”に祝福されて10歳の誕生日を迎えた“アーサー”が祖父の本からみつけたのは、4年前突然姿を消してしまった祖父が残した不思議なメッセージ。記されていたのは“ミニモイ”という体長2ミリほどの小さな種族の棲む地下世界への行き方でした。“アーサー”の冒険が始まります・・・。愛、友情、そして真実だけが道しるべとなり、すべての可能性を素直に信じることのできたあの時代へ、“アーサー”と共に戻ってみませんか?実写+3Dアニメーションの映画は製作に約100億円を費やした大作で、本国フランスでは2006年12月に公開され、3週間で約450万人を動員したといわれています。フレディ・ハイモア氏やマドンナ氏やデビッド・ボウイ氏、ラッパーのスヌープ・ドッグ氏らなど錚々たるミュージシャンや俳優のロバート・デ・ニーロ氏の声優参加も話題になっています。既に全米、中国でも公開され、この秋やっと日本上陸!

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映画タイトル

"クローズド・ノート"

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公開

2007年9月29日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:行定勲

脚本:吉田智子/伊藤ちひろ/行定勲

キャスト

沢尻エリカ(堀井香恵)伊勢谷友介(石飛リュウ)竹内結子(真野伊吹)
永作博美  板谷由夏  田中哲司  サエコ  中村嘉葎雄

原作本

クローズド・ノート」(角川書店刊)

著者

雫井脩介

映画&原作紹介

 原作は、ミステリ系作家として人気だった雫井脩介氏が書籍化前に“文庫読み放題”等の携帯サイトでケータイ小説として10ヶ月連載し、100万アクセスを超えたという曰く付きのクローズド・ノート。女子大生”香恵”が部屋に置き忘れられた一冊のノートを開き始めた時、平凡だった日常が変わり、いくつかの三角関係が互いに絡みあい、そして思いもよらない結末では涙を誘われ・・・ミステリアスで切なく温かい恋愛小説が始まります。ノートに記された日記の影響で成長していく“香恵”の沢尻エリカ氏の演技と行定勲監督の繊細なタッチで表現される、今は亡きもう逢えない人の思いや切なさが後になって伝わってくるシーンはみどころ。ハンカチ必須です。もうひとつの雫井脩介氏の映画化作品、連続児童殺害事件を描き大藪春彦賞を受賞した犯人に告ぐ(双葉社刊)も10月27日に公開されます。こちらも要チェック!

★角川書店の「クローズド・ノート」のページへはこちらから。
犯人に告ぐもチェック!

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映画タイトル

"天使がくれたもの"

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公開

2007年9月29日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:中田信一郎

脚本:我妻正義

キャスト

清水由紀(日向舞)鍵本輝(香久山聖)徳永えり(美衣子)宮下雄也  滝裕可里

原作本

天使がくれたもの」(スターツ出版刊)

著者

Chaco

映画&原作紹介

 著者Chaco氏が自分自身のけじめの為にと“魔法のiらんど”で実体験に基くケータイ小説を掲載以来、中高生で話題となり書籍化された原作シリーズ(“カグ(香久山聖)”の男性の視点で描いた君がくれたもの(スターツ出版刊))も115万部を突破という人気の作品。高校1年生の“日向舞”と“香久山聖”の出会いは、友達との溜まり場での最悪なイメージでしたが、失恋した“舞”を不器用ながら慰めてくれる“カグ(香久山聖)”の優しさに気づいていきます。ケータイ小説ならではのリアルな共感を感じさせてくれる作品ですが、“えっ?!今の高校生はこんなにハードな世界で生きてるの?”と心配にさせられる作品でもあります。決して失わない“舞”の純粋さに救われます。

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映画タイトル

"Mayu ココロの星"

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公開

2007年9月29日〜公開

監督/製作スタッフ

監督/脚本:松浦雅子

キャスト

平山あや(竹中まゆ)塩谷瞬(桜田優紀:元カレ)池内博之(新堂亮:彼氏)
京野ことみ(尾崎たまみ:患者)浅田美代子(まゆの母)三浦友和(まゆの父)ほか

原作本

おっぱいの詩 21歳の私が、どうして乳がんに?」(講談社刊)

著者

大原まゆ

映画&原作紹介

 原作は、21歳で乳がんを宣告された女性の体験記。20代の乳がん率は統計上は0%…そのぐらい小さな可能性しかないはずなのに、21歳で乳がんを宣告されてしまいます。しかも無情な医師の言葉は9割の確率で悪性…。彼とのデートを楽しみにしていたふつうの21歳の女性が、突然自分の命を賭けた生き方を迫られることに…。せっかく務めた会社も退職し、宣告から2週間後には手術を受けることになります。“何がなんでも生きなきゃいけない”という思いで苦しみから逃げずに葛藤したおかげで、今まで気づかなかった小さな幸せや感謝の気持ちを素直に感じられたことが丁寧に描かれています。癌という病につきまとうのは、再発の恐怖。彼女の場合も…10年生存率75パーセント。その数字は大きいのか小さいのか…。でも彼女は、「だけど私は、けっこう幸せ!」と言い、貪欲に幸せを感じ、そして今映画の製作においても「乳がんという病気を主軸にしながら、“生”を描いてほしい」と監督に願い出ています。病いのために諦めるのではなく、頑張って撥ね返すぐらい元気な乳がんの映画、できました。

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2007年10月公開

映画タイトル

"サウスバウンド"

オフィシャルサイト

公開

2007年10月6日公開

監督/製作スタッフ

監督:森田芳光

キャスト

豊川悦司(上原一郎)天海祐希(上原さくら)北川景子(上原洋子)田辺修斗(上原二郎)松本梨菜(上原桃子)

原作本

サウスバウンド」(角川書店刊)**8月31日角川文庫(上下巻)発売!

著者

奥田英朗

映画&原作紹介

 元過激派の変わり者の父“一郎”に振り回される家族達の日常を小学校六年生の息子“二郎”の視点で描いた、心の底から明るくなれる豪快な家族小説が原作。直木賞受賞後1冊目として3年がかりで書き上げたという本作は、2006年の本屋大賞第2位も受賞しています。学校なんか行く必要ない・・・などと普段から過激な発言ばかりの父親が南の島移住計画を企てていると思ったら・・・いきなり舞台は沖縄・・・。ハチャメチャで過激な父親ながら、でも決して嘘はつかず建前には拘らず夢に向ってはひたすらに突き進む・・・時には組織を相手に大立ち回り。そんな父親を子ども達は少しずつ見直し、尊敬していきます。時代錯誤ながら熱い思いを忘れない戦士で有りつづける父親を一番理解していたのは、妻であり母の“さくら”。あの母が・・・の変貌振りは、潔く魅力的。夫婦体当たりで、子ども達に生きざまを示していきます。家族っていいものだ・・・!そんな言葉を素直に信じられる作品です。映画では、豊川悦司氏と天海祐希氏という最強に楽しいコンビが夫婦役。家族とは・・・に悩んだら、まず今作をお試しください!

★角川映画“サウスバンド”のページへはこちらから。
★角川書店“サウスバンド”のページへはこちらから。

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映画タイトル

"クワイエットルームにようこそ"

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公開

2007年10月20日〜公開

監督/製作スタッフ

監督/脚本:松尾スズキ

キャスト

内田有紀(明日香)宮藤官九郎(鉄雄:明日香の同棲相手)蒼井優(ミキ:入院患者)
りょう(看護婦)妻夫木聡(鉄雄の子分)大竹しのぶ(西野:入院患者) 

原作本

クワイエットルームにようこそ」(文藝春秋刊:文春文庫あり) 

著者

松尾スズキ 

映画&原作紹介

 第134回芥川賞候補作クワイエットルームにようこそが満を持して映画化。脚本・監督はもちろん著者でもある松尾スズキ氏。恋人との別れ話から、薬物を過剰摂取し、薬物のオーバードーズで精神科病院に強制収容された”佐倉明日香”を演じるのは、内田有紀氏。“クワイエットルーム”と呼ばれる閉鎖病棟でのめくるめく絶望と再生の14日間を演じています。もしかしたら、原作よりも映像の方が再生に共感が得られやすいかも知れません・・・。生きにくい今の時代に、再生のほのかな希望を“クワイエットルーム”で探してみませんか?

**DVD付きマガジン「Walker2.0」第1弾“松尾スズキ『クワイエットルームにようこそ』”(10/17発売予定)の誌面&特典DVDに名前が掲載される松尾スズキ監督への質問やメッセージなどを大募集するTokyoWalker連動企画応援キャンペーンも開催されました。

★芥川賞候補作の情報は、“本NAVI”第134回芥川賞と直木賞候補作品が発表されました!をチェック!

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映画タイトル

"逃亡くそたわけ 21才の夏"

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公開

2007年10月20日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:本橋圭太

脚本:外間伸子

キャスト

美波(花ちゃん)吉沢悠(なごやん)ガッツ石松 田中麗奈 (特別出演)大杉漣 

原作本

「逃亡くそたわけ」(中央公論新社/講談社刊)**8月11日、講談社文庫発売! 

著者

絲山秋子 

映画&原作紹介

 軽い気持ちの自殺未遂で精神病院に入院させられていた躁病の“あたし”こと“花ちゃん”と思いつきで誘われた顔見知りの24歳の茶髪で気弱な鬱病会社員“なごやん”。ふたりの九州逃亡の旅は続く・・・。21才の夏は1度しかない・・・!と逃亡を決行する“花ちゃん”の心に鬱屈するやりきれない切なさ、そしてそれに付き合ってくれた出身地の名古屋に愛着を持っているのに標準語に拘る東京オタクの“なごやん”と博多をこよなく愛する軽快な九州弁を繰り広げるふたりの会話と些細な出来事、そして包み込むように大きな九州の大地の存在・・・。リアルな日常を切り取ったかのような今作、お芝居ならまだしも映画化が難しそうなだけに楽しみです。ちなみに“くそたわけ”は、最後に“なごやん”が叫んだ名古屋弁のようです。

**絲山氏のふるさとにして今作の舞台、九州の先行公開あり!

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映画タイトル

"1303号室"

オフィシャルサイト

公開

2007年10月27日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:及川中

脚本:大石圭/佐藤孝昌/及川中

プロデューサー:原田知明

キャスト

中越典子 古田新太 大谷直子 板谷由夏 深田あき 初音映莉子 松尾敏伸 街田しおん 

原作本

1303号室」(河出書房新社刊) 

著者

大石圭 

映画&原作紹介

 原作は、美しい海を見下ろす13階建てのリゾートマンションの1303号室での過去の呪いが生んだ連続投身自殺を描いたホラー作品。今作も新たなジャンルとして注目のジャパニーズホラーとして、日本の監督でアメリカで製作。海外20カ国公開版とは異なるディレクターズ・カット・エディションでついに日本にも逆輸入で解禁されます。・・・怖いの苦手な人は要注意!それにしても、なぜこの時期にホラーもの・・・?!

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映画タイトル

"象の背中"

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公開

2007年10月27日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:井坂聡

脚本:遠藤察男

キャスト

役所広司(藤山幸弘)今井美樹(藤山美和子:妻)塩谷瞬(藤山俊介:息子)南沢奈央(藤山はるか:娘)
井川遥(青木悦子)高橋克実(高校時代の親友)白井晃(医師)益岡徹(会社の同期)手塚理美(初恋の相手)
笹野高史(取引先社長)伊武雅刀(勤務先社長)岸部一徳(藤山幸一:兄) 

原作本

「象の背中」(産経新聞出版刊)**扶桑社文庫あり!

著者

秋元康 

映画&原作紹介

 原作は、2005年1月から6月まで「産経新聞」に連載された秋元康氏初の新聞連載小説。妻と子供2人の4人家族、中堅不動産会社の部長、美しい愛人あり・・・どちらかといえば恵まれた48歳だった“藤山幸弘”に突然宣告されたのは、余命半年の癌の告知。死と向き合うことで“生きる”ことを見直し、最後までの時間を描いた今作では、どう生きていくのかを考えさせられます。愛人の存在は連載当時から賛否両論でしたが、男性の描く希望的ファンタジーとして、また完璧ではない人間として描きたかったとのこと。確かに男性に都合がいい描き方であった気はしますが、焦点がぶれないためにも大切に思う女性の存在を示すことが精一杯のリアリティだったようです。主人公が死に近いという意識がまだない40代という年齢なだけに、半年という時間の短さと焦り、悟りまでの葛藤は痛々しく身につまされます。でも逆に、息子や妻、家族との時間、気になる疎遠になっていた友や初恋の相手との再会、そして大切な女性との別れの時間・・・などを持ち、人生を少しだけ振り返る時間ができたことは恵まれていたとも言えるのかもしれません。死という逃れられないものの存在を少しだけ身近に感じ、良く生きたいと感じさせられる作品です。

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映画タイトル

"真夜中のマーチ"

オフィシャルサイト

公開

2007年10月27日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:下山天

プロデューサー:青木泰憲/園木美夜子

脚本:大石哲也

キャスト

玉山鉄二(横山健司)窪塚俊介(三田総一郎)香椎由宇(黒川千恵)芦野さゆり(黒川奈美)
山内圭哉(古谷哲永)山下徹大(野島雅也)津川雅彦(黒川春雄) 

原作本

「真夜中のマーチ」(集英社刊)**集英社文庫あり! 

著者

奥田英朗 

映画&原作紹介

 WOWOWで4月に放送されたドラマの劇場公開。原作は、コミカルで楽しいクライムエンターテインメント小説。青年実業家気取りのパーティー屋“ヨコケン”こと“横山健司”と大手商社の冴えないヒラ社員“ミタゾウ”こと“三田総一郎”全く性格の違う2人は、ひょんなことからヤクザの賭場の上がりをネコババしようと企んだのですが、謎の女“クロチェ”こと“黒川千恵”に出くわし失敗。ところが3人は新たにとんでもない10億円強奪の計画で結託。“クロチェ”の愛犬ドーベルマン“ストロベリー”の手助けもあり、完全犯罪が成功するかのように思えたのですが…。揃ってなぜか25歳、魔の数字?3人の運命はいかに・・・?

**9月29日(土)にシネカノン有楽町にて先行有料イベント(先行上映&舞台挨拶)予定あり。

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映画タイトル

"犯人に告ぐ"

オフィシャルサイト

公開

2007年10月27日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:瀧本智行

脚本:福田靖

キャスト

豊川悦司(巻島史彦)石橋凌(曾根要介)片岡礼子(杉村未央子)小澤征悦(植草壮一郎)井川遥(早津名奈)
笹野高史(津田良仁)松田美由紀(巻島園子)崔洋一(韮沢五郎)石橋蓮司(迫田和範) 

原作本

犯人に告ぐ」(双葉社刊)**9月13日、双葉文庫上・下巻も発売! 

著者

雫井脩介 

映画&原作紹介

 原作は、2004年の「週刊文春」ミステリーベスト10・国内作品で第1位と「週刊現代」の最高に面白い本で第1位にとなり、2005年には第7回大藪春彦賞を受賞した雫井脩介氏のミステリ作家としての代表作。劇場型捜査という言葉を広く広げた作品でもあり、WOWOWが立ち上げた映画レーベルWOWOW FILMの第1作でもあります。主人公は6年前の幼児誘拐事件で警視庁との合同捜査の中犯人に引き回された挙げ句,目の前で犯人を見逃したばかりか,被害者の幼児も殺害される・・・という過去の失敗で心に傷を抱え左遷された刑事“巻島史彦”。その彼が新たに発生した連続幼児殺害事件の特別捜査官として呼び戻され、マスコミを使った劇場型捜査の陣頭指揮をとることに・・・。姿亡き殺人者“BADMAN”。6年前の事件での挫折で組織やマスコミへの不信感を募らせ職業意識も人生観も崩壊させられた“巻島”がひたすらに求めるのは犯人の逮捕・・・。被害者の家族、“巻島”の妻と幼い息子などの周囲の人々の思いも錯綜し・・・。警察組織内の軋轢、動機の見えない殺人、被害者家族の苦悩、マスコミ報道の在り方と影響力など現代社会がリアルに抱える問題を丁寧に描くことで底知れない不気味な緊迫感を感じさせられます・・・。“巻島”はあの深い過去の傷から再生することができるのでしょうか・・・。

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映画タイトル

"自虐の詩"

オフィシャルサイト

公開

2007年10月27日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:堤幸彦

脚本:関えり香/里中静流,

キャスト

中谷美紀(森田幸江)阿部寛(葉山イサオ)遠藤憲一(あさひ屋マスター)カルーセル麻紀(福本小春)
ミスターちん(難波警部)金児憲史(船場巡査)蛭子能収(新聞販売店主)島田洋八(ポン引き)
松尾スズキ(中年男)岡珠希(中学時代の幸江)丸岡知恵(中学時代の熊本さん)Mr.オクレ(喫茶店主)
佐田真由美(森田秋子)アジャ・コング(熊本さん)斉木しげる(訪問販売の男)竜雷太(組長)
名取裕子(美和子)西田敏行(森田家康)業田良家 

原作本

「自虐の詩」(光文社/竹書房刊)*光文社のコミックスは全5巻。竹書房から刊行された文庫版上・下巻愛蔵版上・下巻は、“幸江とイサオ”シリーズ全編のみを収録。
**業田良家氏の原作、関えり香氏と里中静流氏の脚本を元に里中静流氏が描いた映画化ノベライズ本も竹書房文庫から刊行されています。出演者である中谷美紀氏の撮影日記「自虐の詩日記」は幻冬舎文庫から刊行されています。 

著者

業田良家 

映画&原作紹介

 原作は、1985年1月〜1990年8月まで「週刊宝石」に連載された“日本一泣ける4コマ漫画”と評される伝説的4コマ漫画。もともとは複数シリーズがオムニバス形式で掲載され、その中で人気だったのが“幸江とイサオ”シリーズ。舞台は大阪の下町。元ヤクザで稼ぎもせずに理不尽な暴力を繰り返すダメ男“イサオ”とダメな男と知りながらひたすらに尽くす健気な内縁の妻“幸江”が繰り広げる切ない愛と、社会の底辺でも明るく力強く生きる個性豊かな周囲の人々との人間模様をユーモラスで哀愁いっぱいに描いたストーリー性のある4コマ漫画です。どんな人生にも意味があり、幸せになることができる・・・という揺らがぬメッセージが、この作品に流れる温かさであり、泣ける作品にしあげています。有名なのは、“イサオ”のちゃぶ台をひっくり返すシーン。上にあった食べ物も吹っ飛ぶ見事なシーンですが、なんとこのシーンを映画でもメインビジュアルに使用。ハイスピードカメラとCGにより迫力のシニカルギャグになっています。“イサオ”に扮する阿部寛氏は剃り込み・パンチパーマ、“幸江”の中谷美紀氏も付けぼくろにノーメークで、原作に忠実に人情喜劇を熱演しています。ぜひ、あの見事なちゃぶ台投げの数を数えに、映画館まで足を伸ばしてください!

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映画タイトル

"スターダスト"

オフィシャルサイト

公開

2007年10月27日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:マシュー・ヴォーン

脚本:ロレンツォ・デ・ボナベンチュラ/マイケル・ドライヤー/ニール・ゲイマン

撮影:ベン・デービス,音楽:アイラン・エシュケリ

キャスト

クレア・デインズ(イヴェン)チャーリー・コックス(トリスタン)シエナ・ミラー(ヴィクトリア)
リッキー・ジャーヴェイス(ファーディ)ジェイソン・フレミング(プライマス)ルパート・エヴェレット(セカンダス)
ロバート・デ・ニーロ(空飛ぶ海賊キャプテン・シェークスピア)ミシェル・ファイファー(魔女ラミア) 

原作本

スターダスト」(角川書店刊) 

著者

ニール・ゲイマン:著,金原瑞人/野沢佳織:訳 

映画&原作紹介

 原作は、コミック原作の世界からSFファンタジー作家へと転身しその夢溢れる壮大なファンタジーの筆致と独特の風情からファンタジー界の王子の異名を持つニール・ゲイマン氏の冒険ファンタジー。1997年にイラストレーターのチャールズ・ヴェス氏とのコラボ作品として刊行され話題となったベストセラー作品で、今回の映画もそのイメージ世界をベースにしており、製作にはゲイマン氏も加わっています。主人公は、人間の父と妖精の母の元に生まれた青年“トリストラン”。恋焦がれる女性のために、願いが叶う“流れ星”を手に入れようと妖精の国へ訪れますが、そこに在たのは王国の相続を狙う三人の王子や永遠の命を求める魔女・・・そして流れ星。不思議な妖精の国で、掴んではすり抜ける星を巡り、騙しあいにすれ違いの大騒動が繰り広げられていきます・・・。最後に幸せを手にするのは?  ゲイマン氏のヒューゴー賞とイギリスSF協会賞を受賞したコララインとボタンの魔女(角川書店刊)もヘンリー・セリック監督、ダコタ・ファニング氏主演で映画化が進行中、来年公開予定。自らのコミック「デス/ハイ・コスト・オブ・リビング」での映画監督デビューも決定しています。

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2007年11月公開

映画タイトル

"ALWAYS 続・三丁目の夕日"

オフィシャルサイト

公開

2007年11月4日〜公開

監督/製作スタッフ

監督/VFX:山崎貴

エグゼクティブプロデューサー:阿部秀司/奥田誠治

脚本:山崎貴/古沢良太

音楽:佐藤直紀

キャスト

吉岡秀隆(茶川竜之介)堤真一(鈴木則文)小雪(石崎ヒロミ)堀北真希(星野六子)もたいまさこ(大田キン)
三浦友和(宅間史郎)薬師丸ひろ子(鈴木トモエ)

原作本

三丁目の夕日」(小学館刊)

著者

西岸良平

映画&原作紹介

 2005年11月に公開され、第29回日本アカデミー賞で最優秀作品賞他13部門を獲得し284万人を動員し興業収入35億円を記録した前作“ALWAYS 三丁目の夕日”の続編。前作では入れきれなかった昭和の風景を再現したスクリーンの中で、懐かしく温かいあの人たちに再び出会うことができそうです。去ってしまった“ヒロミ”を想いながら“淳之介”と暮す“茶川”も再び芥川賞を目指し執筆を始め、鈴木オートには事業に失敗した親戚の子“美加”が家族に加わわります。“一平”はちょっと反発しているよう・・・。相変わらず優しく元気な夕日町三丁目の人々に、会えるのが楽しみです。

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映画タイトル

"オリヲン座からの招待状"

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公開

2007年11月3日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:三枝健起

脚本:いながききよたか

キャスト

宮沢りえ(トヨ)加瀬亮(留吉)宇崎竜童(豊田松蔵)田口トモロヲ(祐司)中原ひとみ(トヨ)
樋口可南子(良枝)原田芳雄(留吉) 

原作本

「オリヲン座からの招待状」(所収「鉄道員」集英社刊・集英社文庫) 

著者

浅田次郎 

映画&原作紹介

 原作は、先に映画化されている浅田氏の「鉄道員(ぽっぽや)」に所収されている長く映画化が熱望されていた短篇。昭和30年代の京都の小さな映画館“オリヲン座”を舞台に、映画館を守り続けた老夫婦の優しく純粋な愛の物語。夫に先立たれた後、弟子の映写技師“留吉”と寄り添い共に守ってきた映画館“オリヲン座”を“トヨ”の病から閉める事になった時、優しく見守り続けてくれた“留吉”に問うた気がかりになっていたこととは・・・。ふたりの静かで温かい愛情がもうひとつの夫婦にも優しい奇蹟をもたらします・・・。今作も、涙なしでは済まされない、大切な優しい思いを思い出させてくれる作品で、映画は第20回東京国際映画祭特別招待作品にもなっています。テーマ曲に、2007年にニューヨークのブルーノートで演じた日本人初の3年連続公演を行皮切りに各国でのツアーを大成功させているジャズアーティスト上原ひろみ氏を起用していることも話題になっています。

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映画タイトル

"恋空"

オフィシャルサイト

公開

2007年11月3日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:今井夏木

脚本:渡邊睦月

キャスト

新垣結衣(田原美嘉)三浦春馬(ヒロ:桜井弘樹)小出恵介(ユウ:福原優)
高橋ジョージ(田原勝治):浅野ゆう子(田原安江):深田あき(田原さおり)ほか 

原作本

恋空 切ナイ恋物語」(スターツ出版刊) 

著者

美嘉 

映画&原作紹介

 原作は、著者の美嘉氏の実体験を基に書かれた130万部を誇るケータイ小説。ケータイ小説サイト“魔法のiらんど”に2005年12月に登場以来、半年にわたり小説ランキング1位をキープし、2006年10月に発売された単行本は1ヶ月間で100万部突破の大ベストセラー、1600万人がケータイで読んだと言われる脅威の作品です。今映画で“ヒロ”と“ユウ”という異なるふたりの男の子の間で揺れる女子高校生“美嘉”の切ない恋心を演じる新垣結衣氏は、「ニコラ」(新潮社)モデル出身の運命の出会いに憧れる19歳。7月期の連続ドラマ“パパとムスメの7日間”(TBS系)では体の入れ替わってしまう父親役の舘ひろし氏と大好演、その後もゲッツ板谷氏の小説を原作とした9月8日公開の映画“ワルボロ”、夏には初主演の映画“恋するマドリ”に出演と、引っ張りだこの注目の若手女優で、今回の挿入歌“heavenly days”も自らが歌っています。彼女が演じることで更に親近感が増し、男性読者も増えそうです。一歩先へ進むために、誰かに背中を押して時、出会って欲しい作品です。

“魔法iらんど”“恋空”特設サイトへはこちらから

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映画タイトル

"転々(てんてん)"

オフィシャルサイト

公開

2007年11月10日〜公開

監督/製作スタッフ

監督/脚本:三木聡

キャスト

オダギリジョー 三浦友和 小泉今日子 吉高由里子 ふせえり 松重豊 岸部一徳
笹野高史 石原良純 広田レオナ 

原作本

「転々」(双葉社/新潮社刊)**新潮文庫あり! 

著者

藤田宜永 

映画&原作紹介

 原作は、奇妙な2人の不思議な東京散歩の終わりに切ない結末が待つロードミステリ。散歩の相棒となる2人は、サラ金に追われる大学生“文哉”と取り立て屋“福原”。散歩は“福原”の奇妙な提案「百万やるから、俺と東京の街を散歩しろ」から始まり、井の頭公園から霞ケ関まで、東京を転々と歩くことに。その間に2人に降り掛かる様々な事件と人との出会いは心地良く、散歩の始まりを忘れてしまいそうになるのですが・・・。映画では、はずみで妻を殺してしまい桜田門の警視庁まで自首しに行くという取立て屋の中年男“福原”を三浦友和氏が、本当に殺したの?と半信半疑な家族のいない借金青年“文哉”をオダギリジョー氏が演じ、ユーモアを交えた気持ちいい東京徒歩ムービーとしても展開していきます・・・。小説とは異なるという映画の展開も楽しみです。

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映画タイトル

"眠り姫"

オフィシャルサイト

公開

2007年11月17日〜公開

監督/製作スタッフ

監督/脚本/撮影:七里圭

キャスト

つぐみ(青地)西島秀俊(野口)山本浩司(達ちゃん)大友三郎(大友)園部貴一(社会科教師)
榎本由希(達ちゃんの母親)橋爪利博(体育教師) 

原作本

「眠り姫」(所収「夢で逢いましょう」太田出版/所収「夜の領域」チクマ秀版社刊) 

著者

山本直樹 

映画&原作紹介

 “芥川龍之介”の死をモチーフとしているといわれる内田百間氏の短編小説「山高帽子」。百間氏自身であると思われる教師“青地”と芥川龍之介氏と思われる教師“野口”が語り合う幻聴や錯覚にまつわるエピソードの数々が妄想的で“ぼんやりした不安”を感じさせる得体の知れない作品を原点に、“青地”を女性に置き換えて描かれたのが、今映画の原作、山本直樹氏の「眠り姫」。そこに描かれる“ぼんやりした不安”は現代の誰もが逃れきれないと感じているそこはかとない不安感に通じるものがあります。更にその重層的な物語世界を引き継ぎ、日常と幻想、現実と夢が交錯する、めまいのような映画が今映画。あまり影響されすぎて壊れないように気をつけてください・・・。現実に戻れなくなってしまうかも知れません。

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映画タイトル

"マイティ・ハート 愛と絆"

オフィシャルサイト

公開

2007年11月23日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:マイケル・ウィンターボトム

脚本:ジョン・オーロフ

製作:アンドリュー・イートン/デデ・ガードナー/ブラッド・ピット

キャスト

アンジェリーナ・ジョリー(マリアンヌ・パール)ダン・ファターマン(ダニエル・パール)アーチー・パンジャビ 

原作本

マイティ・ハート 新聞記者ダニエル・パールの勇気ある生と死」(潮出版社刊) 

著者

マリアンヌ・パール:著,高浜賛:訳 

映画&原作紹介

 9.11テロ後の中東における一連のジャーナリスト殺害は230人を超え、今だ増え続けています。この映画の原作となるノンフィクションは、その最初の被害者となってしまった米誌「ウォールストリート・ジャーナル」記者ダニエル・パール氏がテロリストに誘拐、殺害された事件を、フランス人ジャーナリストの妻マリアンヌ氏が息子アダム氏の為に著した手記。ジャーナリストとして信念と行動力を持つ2人が出会い結婚し、お腹に新しい命を授かり幸せな時期に事件がおき、妊婦の身で現地入り、現地警察、FBIの協力のもと夫の捜索に死力を尽くしますが悲劇の結末が・・・。世界中に配信された惨殺映像の大きな衝撃の陰で、謂れのない様々な憎しみや干渉、心無いマスコミと闘う妻が存在し、何が彼女を支える強い心(マイティ・ハート)となっていたのかを真摯に伝えるこの本を読み感銘を受けたブラッド・ピット氏が本人と直接交渉し映画化権を取得。現在の妻アンジェリーナ・ジョリー氏の主演ですが、制作スタッフとして参加しています。

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映画タイトル

"ミッドナイトイーグル"

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公開

2007年11月23日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:成島出

脚本:長谷川康夫/飯田健三郎

キャスト

大沢たかお(西崎優二)竹内結子(有沢慶子)玉木宏(落合信一郎)吉田栄作(佐伯昭彦)
袴田吉彦(冬木利光)大森南朋(斉藤健介)石黒賢(宮田忠夫)藤竜也(渡良瀬隆文) 

原作本

「ミッドナイトイーグル」(文藝春秋刊)**文春文庫あり! 

著者

高嶋哲夫 

映画&原作紹介

 原作は、奥飛騨に墜落した火の玉を目撃したカメラマン“西崎勇次”と横田基地へ侵入し銃撃戦の末に逃走した北朝鮮の工作員に接触する雑誌記者“松永慶子”、北アルプスと東京での2つの事件の経過が交互に語られ、北アルプス山中で消えた特殊爆弾を搭載した米軍のステルス型戦略爆撃機“ミッドナイト イーグル”や背後で蠢く中国の存在が見え隠れし、やがて恐るべき国際的陰謀が明らかとなっていき・・・自衛隊、武装集団をも巻き込む壮大なエンターテインメントな山岳アクションサスペンスが展開され、後半には運命に翻弄される“西崎”と“慶子”の切ない思いも描かれていきます。第20回東京国際映画祭オープニング作品にも選ばれています。

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映画タイトル

"肩ごしの恋人"

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公開

2007年11月23日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:イ・オニ

キャスト

イ・ミヨン イ・テラン

原作本

「肩ごしの恋人」(マガジンハウス刊/集英社刊) 

著者

唯川恵 

映画&原作紹介

 原作は、唯川恵氏の第126回直木賞受賞作。正反対な性格の幼馴染のふたりの女性を主人公に、年齢的にもちょっと微妙な女性達のしあわせを考える等身大な作品です。 米倉涼子氏と高岡早紀氏により7月期の連続ドラマ化(TBS系)されたばかり。やはり国を越えて女性達は常に幸せについて思い悩んでいるということでしょうか?連続するドラマと映画では時間的制約も異なりますが、同じ原作をどう解釈し、表現しているのかは気になるところ。チェックしてみませんか?

“We Love Books”“2007年夏のおすすめ原作ドラマ&アニメ大集合!”肩ごしの恋人をチェック!

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2007年12月公開

映画タイトル

"カンナさん大成功です!"

オフィシャルサイト

公開

2007年12月15日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:キム・ヨンファ

キャスト

キム・アジュン、チュ・ジンモ

原作本

カンナさん大成功です!」(講談社刊)全5巻 

著者

鈴木由美子 

映画&原作紹介

 原作は、今までにも映像化された「アンナさんのおまめ」や「白鳥麗子でございます」(共に講談社刊)などと同様、鈴木由美子氏の最高に楽しいラブコメコミック。ブスだということでいつもいじめにあっていた主人公“カンナ”は生まれ変わり、愛しの“浩介君”とつりあうために貯金をはたいて全身を整形し超美女に大変身。ところがブスだった時に身についた行動が抜けきれず・・・。しかもせっかく美しくなったのに、肝心の大好きな“浩介君”は・・・という、コメディタッチな作品の中にホロリとさせられる話がちりばめられ、泣き笑いさせられる、パワフルラブコミックでもあります。日本はもとより韓国でも約30万部を売上げ、今作は韓国作品。本国となる韓国では662万人の観客を動員し“猟奇的な彼女”や“僕の彼女を紹介します”を抜き去る大ヒットとなり、韓国のアカデミー賞といわれる大鐘賞で12部門にノミネートされた実績には、特殊メイクで95キロの“カンナ”をチャーミングに演じ、48キロの整形美女“ジェニー”では観客の目を釘付けにしたキム・アジュン氏の演技力と抜群の歌唱力が多大に貢献。日本版主題歌を担当するのは、女性誌のモデルとしても知られるタレント、梨花氏。米ロックバンド・ブロンディの“MARIA”に自ら作詞の切ない恋心を綴り、恋する女性への前向きな応援歌を歌い上げます。「人は見た目が9割(新潮社刊)や女は見た目が10割(平凡社刊)『見た目』依存の時代(原書房刊)などの本が登場するぐらい不公平感が高まっているのが現状。本当にそれでいいの?多少の辛い体験無くして本当に優しい女性にはなることなどできず、創られた美しさには飽きがブスにも慣れがあるもの。生きる世界によってしまうこともあるけれど、上には上があり際限のないのも事実。何を幸せと思うのか、大切なのは何かを、体当たりの実践で“カンナさん”は教えてくれます。“カンナさん”の“浩介君”のように、本当に大切なものをみつけたくなってしまうという、オマケ付き!寒い冬に負けないパワーを分けてもらい、頑張りましょう!

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映画タイトル

"魍魎の匣(もうりょうのはこ)"

オフィシャルサイト

公開

2007年12月22日〜公開

監督/製作スタッフ

監督/脚本:原田真人

キャスト

堤真一(中禅寺秋彦:京極堂)椎名桔平(関口巽)阿部寛(榎木津礼二郎)宮迫博之(木場修太郎)
荒川良々(安和寅吉:和寅)堀部圭亮(青木文蔵)マギー(鳥口守彦)田中麗奈(中禅寺敦子)
清水美砂(中禅寺千鶴子)篠原涼子(関口雪絵)黒木瞳(柚木陽子)寺島咲(柚木加菜子)
谷村美月(楠本頼子)宮藤官九郎(久保竣公)柄本明(美馬坂幸四郎) 

原作本

「魍魎の匣」(講談社刊)**新書版の講談社ノベルズ、講談社文庫、愛蔵版、上・中・下巻の分冊文庫が刊行されています。
**志水アキ氏作画のコミックは「コミック怪」(角川書店)連載中。第1巻は12月17日発売! 

著者

京極夏彦 

映画&原作紹介

 原作は、9冊目までが刊行されている京極堂(百鬼夜行)シリーズの第2弾として刊行された長編小説で、第49回日本推理作家協会賞受賞作でもあります。舞台は戦後間もない東京、美少女連続殺人事件、不幸をハコに閉じ込める教団、謎の巨大ハコ型建築・・・3つの事件に関わる人々が古書店“京極堂”店主にして神社の宮司を務める陰陽師でもある“中善寺”の元に集まり・・・。このハコにまつわる謎を“京極堂”はどう解き明かしていくのかがみどころです。原作に忠実でありながら小説とは異なる部分を持つエンターテインメント作品と京極夏彦氏に言わしめた今作、京極堂(百鬼夜行)シリーズのファンも、まだ読んだことのない人も楽しめる作品とお墨付きの作品でもあります。新たな気持ちで“京極堂”と共に謎解きに挑んでみませんか?

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映画タイトル

"光の六つのしるし"

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公開

2007年12月22日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:デヴィッド・L・カニンガム

脚本:ジョン・ホッジ

出演:イアン・マクシェーン

キャスト

アレクサンダー・ルドウィッグ(ウィル)イアン・マクシェーン、フランシス・コンロイ、クリストファー・エクルストン、グレゴリー・スミス 

原作本

闇の戦い 1 光の六つのしるし」(評論社刊) 

著者

スーザン・クーパー:著,浅羽莢子:訳 

映画&原作紹介

 原作は、スーザン・クーパー氏の代表作「闇の戦い」シリーズの第1巻闇の戦い 1光の六つのしるしで、ボストングローブ・ホーンブック賞受賞作。3巻の「灰色の王」は1976年度のニューベリー賞を受賞しています。
以前に・・・“ドルー家”の“サイモン”、“ジェイン”、“バーニィ”の3兄弟が、夏休みに訪れたコーンウォール地方の町の古い屋敷“グレイ・ハウス”の屋根裏部屋から、700年前にかかれたアーサー王伝説をめぐる秘密の古文書をみつけ、アーサー王の失われた聖杯は闇の世界と戦う騎士たちに受け継がれていると記されていることを“メリィおじさん”と解き明かし、大きな力を持つこの失われた聖杯を巡り、闇に追いつめられ、光と闇の戦いへと広がっていきます・・・。制作は“ナルニア国物語”などのウォルデン・メディア。主人公“ウィル”役に抜擢されたのは、カナダ出身のアレクサンダー・ルドウィッグ氏。闇から世界を救う選ばれし者としていにしえより目覚めることを待ち望まれていた最後の古老である“ウィル”による、異なる時代に分けられた木・青銅・鉄・水・火・石の6つのしるし探しが、今始まります・・・。

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映画タイトル

"グミ・チョコレート・パイン"

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公開

2007年12月22日〜公開

監督/製作スタッフ

監督/脚本:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

キャスト

石田卓也(ケンゾー)大森南朋(38歳のケンゾー)黒川芽以(山口美甘子)森岡龍(カワボン)
マギー(38歳のカワボン)金井勇太(タクオ)甲本雅裕(38歳のタクオ)柄本佑(山之上)
内田春菊、高橋ひとみ、山崎一、山本剛史ら 

原作本

グミ・チョコレート・パイン」(角川書店刊)
*小説はグミ編・チョコ編・パイン編の3部作。
**角川文庫あり 
***佐佐木勝彦氏と清水沢亮氏の作画によるコミックもKCデラックスの単行本で全6巻(講談社刊)あり、映画化で今年発売された講談社文庫が全3巻で発売中です。 

著者

大槻ケンヂ 

映画&原作紹介

 大槻ケンヂ氏の半自伝的青春小説。舞台は1985年“大橋賢三”17歳は何も考えず過ごす級友を見下し、ひたすらロックや映画や文学にのめりこむことに他人との差別化を求めていたが、その実は何をすべきかわからず悶々とした日々を送っていました。ある日、行きつけの名画座で憧れていた“山口美甘子”と出会い意気投合した“賢三”は、悪友“カワボン”の“タクオ”と共にロックバンドを結成、モヤモヤした感情の発露を求め走り出します・・・。メンバーを増やし暴走するバンド活動、そんな時に女優を目指す“美甘子”にも大きな転機が訪れ・・・。恋はどうなる?!やがて現実が重くのしかかる高校3年生の夏、“賢三”たちのバンドは、すべてを賭けたワンマンライヴに挑んでいきます・・・。まだ青かった時、誰もが感じる現実と自分の感じるものの差による焦燥感。本当の自分はこんなもんじゃなく、何かもっと大きなことができるはずだと真剣に信じていた青春という時代を、輝かしく感じさせてくれる作品です。青春映画に、敢えてその後少々辛い人生を過ごしている30代の“賢三”たちを冒頭で登場させてしまうという荒療治は、さすが大槻ケンヂ氏自らが依頼したケラリーノ・サンドロヴィッチ監督ならでは!そしてエンディング曲には、伝説のインディーズレーベル“ナゴム・レコード”を牽引していた電気グルーヴが本作のために書き下ろした約8年ぶりの新曲!小説同様、元気を貰ってしまいましょう!

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映画タイトル

"ペルセポリス"

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公開

2007年12月22日〜公開

監督/製作スタッフ

監督/脚本:マルジャン・サトラピ,ヴァンサン・パロノー

キャスト

声の出演:ダニエル・ダリュー(祖父母)カトリーヌ・ドヌーヴ(母)キアラ・マストロジャンニ(マルジ:ドヌーヴの娘) 

原作本

ペルセポリス」(バジリコ刊)**全2巻 

著者

マルジャン・サトラピ,園田恵子:訳 

映画&原作紹介

 2007年カンヌ映画祭審査員賞受賞の今アニメーションの原作は、優秀な外国語の本に贈られるの米国のハーベイ賞、米国図書館協会のアレックス賞などを受賞し、30ヶ国で出版された世界的なベストセラーとなったイランを舞台とした全2巻の自伝的グラフィックノベル。イランの裕福な家庭に生まれた“マルジ”こと“マルジャン”が小学校の時にイスラム革命が始まり、突然学校も男女別となり、女性はヴェールをつけることを強いられ・・・弾圧が強まり、やがてイラン・イラク戦争が始まってしまいます。友人が爆撃の犠牲となり、密告から叔父が拷問で死に・・・まさに死と背中合わせの日常生活を少女の視点で辛口の風刺とブラックユーモアを交えて描いたのが前半の1巻。2巻では一人戦火を逃れて異国の地“ウィーン”で暮すことになった14歳の“マルジ”が、なんとありがちな若さゆえの自由の落とし穴に転落・・・。不器用な恋愛、孤独、クスリ、とうとう路上生活まで経験してしまった後、やっと学ぶことの大切さや生きる意味を見出していきます。イラクへの帰国、結婚やがて離婚・・・。人生の多くを学んでいくことになります。“マルジ”が悲しみと怒りとユーモアで描いたのは、テレビやニュースではわからないリアルなイスラムの真実であり、一人の少女の勇気ある成長記ですが・・・一方で“マルジ”はかなり恵まれた環境にある特別な女の子であることも忘れてはいけない真実であり、またその反面、さまざまな社会の矛盾や制約を描き出す勇気ある人がいなければ事実はより離れてしまうというのも現実なのです。異なる文化に戸惑う人々と共存しているという現実を知ることだけでも大きな意義があるのではないでしょうか?声優陣には、肝っ玉おばあさんに大女優のダニエル・ダリュー氏、母親にはカトリーヌ・ドヌーヴ氏、少女“マルジ”にはドヌーヴ氏の娘キアラ・マストロジャンニ氏というスペシャルなメンバーが担当。勇気ある著者であり主人公のマルジャン氏の初監督・脚本作品でもあります。現代史のドキュメントでもある自嘲とユーモアに溢れたモノクロームのアニメ映画をぜひ堪能してください!

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映画タイトル

"暗殺リトビネンコ事件"

オフィシャルサイト

公開

2007年12月22日〜公開

監督/製作スタッフ

監督:アンドレイ・ネクラーソフ

原作本

関連書「リトビネンコ暗殺」(早川書房刊) 

著者

アレックス・ゴールドファーブ/マリーナ・リトビネンコ,加賀山卓朗:訳 

映画&原作紹介

 2007年カンヌ国際映画祭公式出品作品に選ばれた今作は、昨年世界中を震撼させた亡命先のロンドンで何者かにポロニウム210を使って殺されたロシア連邦保安局(FSB)元幹部アレクサンドル・リトビネンコ氏のドキュメンタリー映画。「私の身に何かあった時は、このビデオを公表し世界に伝えてほしい」というリトビネンコ氏の生前の言葉で始まるこの映画は、アンドレイ・ネクラーソフ監督が行ったインタビューを中心に当時のニュース映像やFSB時代の上司や部下らの証言も交え、亡命に至った背景を描き出していきます。モスクワ劇場占拠事件の犯人の1人がプーチン政権で働いているという記事を書いてもまるで関心を持たれない現状のロシアを嘆く、リトビネンコ氏の約2月前に暗殺されたジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤ氏のインタビューも登場していますが、ふたりともプーチン政権批判を公然と行い自らがロシア政権に狙われる危険な状況にあることを感じながらも果敢に闘う意志を示していました。その結果がふたりの暗殺に繋がっているとしたら・・・。しかも関連書「リトビネンコ殺害」で示されたプーチン氏による殺害説以上に根深いロシアの闇を感じさせるネクラーソフ監督のプーチン氏以外による殺害だとしたら、ロシアの人々の思考や文化に根ざしてしまっている憎しみによる動機は少々絶望的な隔たりを感じさせられます。閉鎖社会における裏切りという視点はいつのどこの世界でも起こりうる・・・最悪に哀しい感情であり・・・考えさせられます。辛い作品ですが、現実として受け止めておくべき作品だと思われます。

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2008年1月公開

映画タイトル

"ちーちゃんは悠久の向こう"

オフィシャルサイト

公開

2008年1月19日〜公開予定

監督/製作スタッフ

監督:兼重淳

脚本:山室有紀子/兼重淳

キャスト

仲里依紗(ちーちゃん)林遣都(モンちゃん)高橋由真(武藤白:弓道部部長)波瑠(林田遊子:クラスメート)
奥村知史(加藤信二:クラスメイトであり弓道部)植松孝行(橘:クラスメイトであり弓道部)
兼子舜(横田:クラスメート)小野まりえ(大島:弓道部員)霧島れいか(モンちゃんの母親)
中山祐一朗(モンちゃんの担任)永山菜々(ちーちゃんの子供時代)飛田光里(モンちゃんの子供時代)
堀部圭亮(モンちゃんの父親)西田尚美(ちーちゃんの母親) 

原作本

ちーちゃんは悠久の向こう」(新風舎刊)**新風舎文庫
**2005年2月に新風舎から出版されたのち、2006年には台湾でも翻訳出版されています。 

著者

日日日(あきら) 

映画&原作紹介

 原作は、民事再生手続きの件でも話題となってしまっている新風舎の第4回新風舎文庫大賞受賞作で、高校生の新進作家として注目された日日日氏のデビュー作。第1回恋愛小説コンテストラブストーリー大賞、第6回エンターブレインえんため大賞の佳作、第8回角川学園小説大賞優秀賞、第1回MF文庫J新人賞編集長特別賞なども受賞している日日日氏の作品とはいえ、デビュー作からこのレベルには驚かされます。物語の舞台は、家庭内で虐待されている“モンちゃん”こと“久野悠斗”と隣に住む幼馴染のオカルト大好き“ちーちゃん”こと“歌島千草”の高校生活。オカルト研究会に所属する“ちーちゃん”に振り回されながらも、学校では穏やかな日常を送っていた“悠斗”でしたが、2人である学校の七不思議について調べていくうちに、不思議な出来事が続くようになり・・・。予測のつかないどんでん返しから純粋でひたむきな思いが伝わってくるラブ・ホラーファンタジーです。親に見放された孤独や絶望、虚しさや寂しさ、そして哀しみを湛えた繊細な眼差しの“久野悠斗”を演じるのは、映画“バッテリー”の主演で人気沸騰中の林遣都氏。そんな“悠斗”の憩いの場である“千草”を明るく演じるのは、劇場アニメーション“時をかける少女”のヒロイン“紺野真琴”の声優としてスクリーンデビューした仲里依紗氏。

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